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ペルシャ絨毯の歴史概説

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2018/03/28

1949年、ソ連の考古学者セルゲイ・ルデンコ博士を主幹とする調査隊が、南シベリアのアルタイ山中にあるパジリク遺跡から約2メートル四方のパイル絨毯を発見しました。

地中で凍結状態にあったため奇跡的にほぼ原形をとどめていたこの絨毯は、文様がアッシリア王であったアッシュールバニパルの夏宮殿のレリーフに酷似。

また色の構成がのちのペルシャ絨毯に通じていることから、アケメネス朝ペルシャで製作されたともいわれます。

1950年には近くのバシャダル遺跡からもパイル絨毯の断片が見つかり、炭素年代測定の結果、これらは紀元前5世紀から3世紀にかけて製作されたものと推定されました。

このように悠久の昔からパイル絨毯が製作されていたのは紛れもない事実なのですが、サファヴィー朝に至るまでのペルシャで製作された絨毯は現存しておらず、残された細密画から想像するしかありません。

 

現存する最古のペルシャ絨毯は、1522年にギヤース・ウッディン・ジャミが製作した「狩猟文様絨毯」で、産地はタブリーズ付近と考えられています。

そしてそれに続くのが有名な「アルデビル絨毯」。

こちらは1939・40年にマクスド・カシャーニが製作した約60平米の大作で、産地はタブリーズともカシャーンともいわれます。

ペアで製作されたこの絨毯は、のちにサファヴィー朝を興すこととなる神秘教団の始祖、シェイフ・サフィ・エッディンの霊廟に納められていたもの。

アルデビル絨毯の名はこの廟があるアルデビルの地名に由来しています。

サファヴィー朝期のペルシャでは宮廷の保護のもと各地に工房が開設され、ペルシャ絨毯は黄金期を迎えました。

とりわけ第2代君主タハマスプ1世と第5代君主アッバス1世の治世下において名だたる逸品が誕生しています。

サファヴィー朝期に製作されたペルシャ絨毯のうち現存しているものは1500枚前後といわれ、そのうちのいくつかは京都「祇園祭」の山鉾の懸装品(かけそうひん)として使用されてきました。

2013年にはワシントンDCで開催されたサザビーズのオークションに、17世紀にケルマンで製作されたと推定されるペルシャ絨毯が登場。

絨毯としては史上最高額の3,370万ドル(約32億円)で落札されたのは記憶に新しいところです。

しかし「世界の半分」とまで謳われるほど栄華を誇ったサファヴィー朝も、アッバス1世亡きあとは徐々に衰退。

1722年にミール・モハンマド率いるアフガン軍に首都イスファハンを占領され事実上滅亡しました。

こうしてパトロンを失った絨毯工房は、すべて閉鎖されたと伝えられます。

 

それでもペルシャ絨毯に対するヨーロッパ人の興味は尽きることがありませんでした。

それに目をつけたタブリーズ商人たちの主導により、19世紀半ば絨毯産業は復興の兆しを見せはじめます。

ロシアとの戦争や内乱で疲弊していた当時のカジャール朝ペルシャには失業者が溢れており、彼らの受け皿となった絨毯産業はたちまちのうちに拡大してゆきました。

サファヴィー朝期にはなかった絵画調の絨毯が製作されるようになるのもこの頃のことです。

1925年、クーデターにより政権を掌握していたレザー・ハーンが「レザー・シャー」を名乗って皇帝の座に就き、パーレヴィー朝が成立。

1935年にはイランを正式な国名に定めました。

この年イラン絨毯公社(ICC)が設立され、それまでイランで操業していた外国企業の工房を国有化。

翌年から操業を開始します。

この頃に活躍した絨毯作家にはアモグリ兄弟(マシャド)やアブドラヒム・シュレシ(イスファハン)、アリー・ケルマニ(ケルマン)。

下絵師にはハサン・ハーン・シャーロキ(ケルマン)やミールザ・アガー・イマーミ(イスファハン)らがおり、サファヴィー朝期にも劣らぬ名品が製作されました。

レザー・シャーの振興政策により絨毯産業は飛躍しますが、第二次世界大戦が勃発すると枢軸国寄りであったレザー・シャーは英ソの圧力を受けて退位。

息子のモハンマド・レザーが第二代皇帝として即位します。

彼の治世下においても絨毯産業への振興政策は継続され、1976年には首都テヘランに国立絨毯博物館が建設されました。

 

1979年、イスラム革命によりパーレヴィー朝が崩壊。イランはイスラム国家として共和制に移行します。

そして隣国イラクとの8年簡にも及ぶ戦争と、激動の時代を経てもなおペルシャ絨毯の技術は廃れることなく受け継がれ、今日に至っているのです。

 

画像:上から

・パジリク絨毯(エルミタージュ美術館蔵)

・バシャダル出土の断片(エルミタージュ美術館蔵)

・狩猟文様絨毯(オーストリア工芸美術館蔵)

・アルデビル絨毯(ヴィクトリア・アルバート美術館蔵)

・チェルシー絨毯(ヴィクトリア・アルバート美術館蔵)

・ポルトガル絨毯(オーストリア工芸美術館蔵)

・蓮花葉文様絨毯(鶏鉾会蔵)

・蓮花葉文様絨毯(サザビーズ)

・アモグリ兄弟作(個人蔵)

・アブドラヒム・シュレシ作(イラン絨毯博物館蔵)

・アリー・ケルマニ作(イラン絨毯博物館蔵)

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