ペルシャ絨毯産地8【サラブ】|ペルシャ絨毯専門店フルーリア東京

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イラン北東部の東アゼルバイジャン州サラブ郡の郡都で人口約45,000人。

サバラン山とボズクーシュ山の狭間に位置するこの町は、アゼルバイジャン地方最古の町の一つとされており、近郊には紀元前9世紀頃から前6世紀にかけてアナトリアに存在したウラルトゥの碑文が残っています。

1747年にシャカーキ族のアリー・ハーンが設立したサラブ・ハン国の首都となりますが、アゼルバイジャンとトランス・コーカサスの領有をめぐって帝政ロシアとカジャール朝ペルシャの間で行われた第一次ロシア・ペルシャ戦争の末、カジャール朝の支配下に置かれて1828年にサラブ・ハン国は消滅しました。

第一次ペルシャ・ロシア戦争

19世紀にサラブで製作されたとされる絨毯は「セラピ」の名で呼ばれます。

サラブ絨毯が英国に輸入された頃、1876年にウェールズ公が軍艦セラピス号に乗艦してインドに旅行したことから、サラブの形容詞形であるサラビがセラピと呼ばれるようになりました。

セラピ絨毯

ヘリズ産に比べると明るい色に特徴があり、キャメル・ヘアを使用した作品を多く見かけます。

キャメル・ヘアは「駱駝の毛」と説明されることが多いのですが、正しくは「駱駝色の羊毛」。

最近ではマシャエキ・サルーク(『サルーク』を参照)に似たヘラティ文様の絨毯を製作されるようになりました。

縦横糸には木綿が使用されますが、第二次世界大戦以前に製作されたものにはウールを用いたものが多く見られます。

トルコ結び、ダブル・ウェフトです。

  

 

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