2018/10/15
イラン北東部、ラザヴィー・ホラサン州カシュマール郡の郡都で、人口は約8万人。
かつては「タルシーズ」とよばれており、神秘教団の導師で作家・詩人でもあったシェイク・アフマド・ジャミ(1048~1141年)の出身地でもあります。
レーズンの産地としても知られています。
カシュマールで産出される絨毯は「ジル・ハキ」として知られる古代の壺や水差しを配したデザインが有名。
濃紺のフィールドにクリーム色もしくはライトブルーの組み合わせが多く見られます。
1970年代にカシャーン絨毯の価格が高騰してからはカシャーン風のメダリオン・コーナーのデザインが製作されるようになりました。
最近はもっぱら「ナグシェ」とよばれる花文様のタブリーズ絨毯や、ナイン絨毯に倣った品を製作しています。
良質なホラサン地方土着のホラサニ種とよばれる羊のウールが使用されており丈夫。
ペルシャ結びで、ダブル・ウェフトの構造です。