2018/10/15
アザルシャハルはイラン北西部、東アゼルバイジャン州アザルシャハル郡の郡都で人口は約5万人の小さな町。
オルミエ湖とサハンド山の間に位置するこの町は、かつてトゥファルカンと呼ばれていました。
鉱業が盛んで、近郊のダシュカサンデ採掘される大理石は「アザルシャハル・レッド」「アザルシャハル・イエロー」で有名です。
タブリーズへは40キロほどと近く、かつてはタブリーズ産の廉価品ともいうべき絨毯が製作されていました。
タブリーズ産に比べると織りはかなり粗く、16万ノットほど。
しかし丈夫で安価であったため、欧米に向けて大量に輸出されました。
町の工業化に伴い絨毯の生産はほとんど行われなくなりましたが、中古品が市場に多く出回っており、今日でも「タブリーズ産」として格安で販売されているものをよく見ます。
トルコ結び、ダブル・ウェフト。