ペルシャ絨毯産地16【マラゲ】

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マラゲは東アゼルバイジャン州、マラゲ郡の郡都で、住民の大半はトルコ系のアゼルバイジャン人。

サハンド山の南に位置するこの町は、近くのウルミエ湖に注ぐ二つの川に挟まれ、葡萄などの果物栽培が盛んです。

また「マラガ・マーブル」として知られる大理石の産地でもあります。

マラゲは古代の城壁都市で、現在も城壁の残骸と4つの門が残っています。

イルハン国の首都となり、町中にはフラグ・ハンが建設した石橋が残っています。

町の西方には、有名なマラゲ天文台の遺跡があります。

この天文台は13世紀半ば、フラグ・ハンの命によりシーア派の神学者であり、天文学者でもあったナセル・ウッディン・トゥーシーが建設したものと言われ、4万冊以上の蔵書を誇る図書館を併設していました。

また、有事の際には城塞として機能できる頑強な造りであったと言います。

近年、天文台跡には新しい天文台が建設されました。

マラゲ天文台

マラゲ絨毯はマラゲ及び隣接するボナム周辺で製作されています。

この地域では日本でバブル景気が起こった1980年代末からクム産を模したシルク絨毯が製作されるようになり、今日わが国で「クム・シルク」として流通している絨毯の半数以上を占めるまでになりました。

クムから取り寄せた下絵を用いているため外見上はそっくりですが、クム産に比べると品質は大きく劣ります。

 

マラゲ産とクム産

クム産よりも織りは粗く、パイルには絹糸(正絹)ではなく「絹紡糸」が使用されているためクム産ほどの光沢はありません。

また染色についても、いくつかの工程が省略されているため色落ちしやすいという欠点もあります。

銘が入ったものが大半ですが、マラゲやボナムに工房はなく、銘はクムの有名絨毯作家の名をあとから付け加えたものゆえ注意が必要。

クムの有名工房の作品が格安で販売されている場合は、マラゲ産である可能性が高いと言えます。

そうした事実を承知の上であれば、マラゲ絨毯は手軽に高級シルク絨毯の雰囲気を味わえるものとして最適でしょう。

トルコ結び、ダブル・ウェフトです。

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