ペルシャ絨毯産地48【サーベ】

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サーベはイラン中西部、マルカジ州サーベ郡の郡都で、人口は約26万人。

夏冬の気温差が大きく、それゆえ良質なザクロやメロンの産地となっています。

この町の歴史は古く、紀元前7世紀にはメディア王国の拠点となり、アルケサス朝の時代には「サーバキネ」と呼ばれました。

中世に入ってからもブワイ朝、セルジュク朝の拠点として栄えますが、蒙古軍の襲来によって町は壊滅。

サーベにあった中東最大級の図書館がこのとき失われたと伝えられます。

イルハン朝の時代になり復興したも束の間、今度はティムールに破壊され、再度の復興の後、町が発展を遂げるのはサファヴィー朝期のこと。

やがて100キロほど離れたテヘランがカジャール朝の首都になると、多くの住民がテヘランに移住し、サーベの人口は激減しました。

シャーサバン絨毯

サーベの周辺にはトルコ系のシャーサバンが暮らしており、通常「サーベ産」として流通している絨毯はこの部族が製作したいわゆる部族の絨毯です(シャーサバンを参照)。

しかし、クムに近いサーべでは1990年頃からクム・ウールの高級品とも言える絨毯が製作され始め、更に2000年頃からは同じくクム産に似たシルク絨毯が製作されるようになりました。

わが国では人気のあるクムの絨毯作家セイエド・アリー・マスミが、かつてサーベに工房を構えていたいたことは有名。

これらは一般的なクム産と同等あるいはそれ以上の品質を有しており、ザンジャンやマラゲで製作される質の劣るコピー品とは一線を画しています。

「サーベ・ラフシャニ」と織り込まれたラフシャニ工房の銘

銘に「サーベ○○」とあるからか、サーベ産のシルク絨毯をクムのサーベ工房で製作されたものと紹介する記述を見かけることがありますが、サーベは地名で人名ではありません。

ウール絨毯、シルク絨毯ともにペルシャ結び、ダブル・ウェフトです。

 

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