ペルシャ絨毯産地97【ビルジャンド】

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イラン東部の南ホラサン州のの州都で、人口は約22万人。

アフガニスタン、パキスタンとの国境に近く、マシャドからペルシャ湾岸のチャーバハールに至る幹線上に位置するイラン東部の主要都市の一つで、イラン料理には欠かせないサフラン、メギの産地でもあります。

古来この地方はクヘスタン(山国)と呼ばれ、サファヴィー朝期にはそれまでクヘスタンの中心であったガエンに代わって栄えました。

カジャール朝期まではアラム一族による自治が敷かれていましたが、中央集権を目指したパフラヴィー朝期に入るとその重要性を失い、マシャドを州都とするホラサン州に組み込まれます。

クヘスタン地方が南ホラサン州として独立するのは2004年になってからのことでした。

クヘスタン地方は一説によると、ティムール朝期以来の長い絨毯織りの歴史を持つとされていますが、生産が本格化するのは19世紀後半のことです。

ビルジャンドにおいても絨毯産業を主導したのはミールザ・アブドルアリー・タブリーズィーらのタブリーズ商人たちでした。

ミールザ・アブドルアリー・タブリーズィー

第二次世界大戦の頃まではマシャド産に倣った暗い色調の絨毯が製作されていましたが、今日ではタブリーズ産に似たヘラティ文様と、バクチアリ風のヘシュティ文様の作品が大半。

ホラサン土着のホラサニ種の羊の良質なウールがパイルに使用されており肌触りは滑らかですが、イスファハンやケルマン同様、ジュフティで結んだものも多いので品質を見きわめる必要があります。

小さなマットからランナーまで、あらゆるサイズがあり、パイルの一部に絹糸を用いたパート・シルクの作品もよく見かけます。

ペルシャ結び、ダブル・ウェフト。

 

 

 

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