フィルザバド

イラン南部最大の都市であり、ザンド朝の首都ともなったシラーズの南方に位置する村。

この一帯はイランに住むトルコ系最大の部族であり、現在も頑なに遊牧生活を営むカシュガイ族の冬の宿営地となっており、フィルザバドの住民には遊牧生活を捨てて定住した元カシュガイ族もいます。

フィルザバドで産出される絨毯は、カシュガイ族の中でも最も品質の高い絨毯を製作しているカシュクリ族出身者によるもので、ビレッジ・ラグとしては最高の品質を有しています。

なかには同じくトルコ結びによって製作されるタブリーズの最高級品に引けを取らぬ驚異的なノット数を持つものさえあり、徹底した品質管理がなされていることがわかります。

パイルには少し硬さのあるファース地方の羊のウールが使用されますが、染料の質は極めて高いです。

カシュクリ族に限らずカシュガイの諸部族は縦糸と横糸にもウールを用います。

しかし、元カシュガイ族が製作するアバデのものと同様に、フィルザバド産には綿が使われるのが一般的。

また、カシュガイ産に多いニム・ルール・バフトではなくルール・バフトの構造です。

 

ドザール以下のサイズがほとんどで、大きなものはあまり見かけません。

一般にカシュガイ族伝統のデザインが用いられますが、仕上りは都市部で製作される絨毯に近いです。

フィルザバド産絨毯の産出量は限られており、入手が難しいものの一つと言えるでしょう。

 

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