ペルシャ絨毯産地109【ザボール】

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ザボールはイラン東南部シスターン・バルーチスタン州ザボール郡の郡都で、人口13万人。

シスターン・バルーチスタン州では三番目に大きな町です。

かつてはシスターンと呼ばれていましたが、パフラヴィー朝のレザー・シャーにより現在の名に改められました。

アフガニスタンとの国境に近く、周辺にはバルーチ族が暮らすこの町の住民はダリー語やバルーチ語に近いペルシャ語の方言を話します。

ザボールはイランとアフガニスタンを繋ぐだけでなく、アフガニスタンからペルシャ湾岸のチャバハル港へと至る経由地となっており、デララム・ザランジ高速道路が走っています。

古来、北から南に吹く夏に非常に持続的な塵の嵐である 「バーデ・サドー・ビースト・ルーズ」(120日間の風)は有名でしたが、それは数時間で人間の肺に損傷を与える可能性があるとして、世界保健機関(WHO)は2016年、ザボールを大気が汚染された町の世界ワースト・ワンに認定しました。

バーデ・サドー・ビースト・ルーズ

ハムン湖に近く、古来ヘルマンド川の灌漑施設に頼ってきましたが、近年来の温暖化によりハムンの湿地帯は徐々に狭まり、2000年には消滅が確認され、農業は大きな打撃を受けています。

もともとザボールは周辺のバルーチ族が製作した絨毯の集積地として知られていましたが、危機に瀕した農業に代わる産業育成にイラン絨毯公社(ICC)や農村復興聖戦隊(ジハード)が乗り出し、最近ではイスファハンやカシャーンに倣った都市風の絨毯が製作されるようになりました。

赤や濃紺を基調としたドザールとキャレギがほとんどです。

ペルシャ結び、ダブル・ウェフト。

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