ペルシャ絨毯産地31【ニシャープール】

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ニシャープールはイラン北東部のラザビ・ホラサン州にある町。

「ホラサンの屋根」とよばれるビナールード山脈の南麓、標高1200メートルの盆地に位置する、マシャドに次ぐ東イラン第二の都市です。

イランが生んだ偉大な詩人オマル・ハイヤームの故郷であるこの町は、古来、陶磁器やトルコ石の産地として有名。

ニシャープールの名が示す如く、町は3世紀中頃にササン朝第2代君主シャープール1世によって建設されました。

9世紀、ターヘル朝が興るとその都となり、陶磁器の生産が盛んになります。

1037年、トゥグリル・ベグはニシャープールに宮殿を建設し、スルタンを名乗ってセルジュク朝を興しました。

ニザーミーヤ学院がつくられるなど、東イランの学問、政治、文化、宗教の中心地として繁栄。

ところが1208年にこの地を大地震が襲い、また1221年にはチンギス・ハンの娘婿がこの地で殺されたことを理由にモンゴル軍は住民を虐殺し、町を徹底的に破壊します。

以後この町が歴史の表舞台に登場することはありませんでした。

ニシャープール磁器(10世紀)

ニシャープールに於ける絨毯製作は20世紀の初頭にマシャドの職人の指導を受けて始まったと言われています。

それゆえマシャドに倣ったデザインが多く、一般的に品質はマシャド産には劣るものの、同じくマシャド風絨毯を製作するサブゼバーには勝ると言われます。

2008年にアブダビのシェイフ・ザイード・グランド・モスクに納められた5627平米の世界最大の絨毯、2000年にマスカットのスルタン・カーブース・グランド・モスクに納められた4263平米の世界で二番目に大きい絨毯、2012年に同じくマスカットのジャミール・モスクに納められた2400平米の世界で三番目に大きい絨毯は、いずれもイラン絨毯公社がニシャープールで製作したもの。

ただし、これらの作品は一般的なニシャープール絨毯とは趣を異にしています。

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