2018/10/15
アルンはイラン中央部、イスファハン州の北にある小さな町。
現在は隣接するビッゴルと合併し、アルノ・ビッゴル郡(人口55,000人)を形成しています。
町の歴史は古く、シルクロードに近かったことから、かつては多くの隊商が行き来したと言われます。
カビール砂漠の西端に位置するこの町は、年間を通じてほとんど雨が降らず、農業に適していません。
それゆえ産業は手工業中心で、とりわけ絨毯製作はこの町の大きな収入源になっています。
アルンにおける絨毯製作は19世紀末に始まったと考えられますが、カシャーンに近いことから、カシャーン絨毯に倣った作品がほとんど。
カシャーン産に比べると品質はやや劣るのが一般的です。
ペルシャ結び、ダブル・ウェフト。