アクバル・メヒディーの作品|ペルシャ絨毯専門店フルーリア東京

アクバル・メヒディーの作品

ハーフェズと並ぶイランの大詩人、サーディーの肖像を織り出した作品。
サーディーは1210年代にシラーズに生まれ、約30年間にわたってイスラム諸国を旅した後、故郷のシラーズに戻り『ブースターン(果樹園)』『ゴレスターン(薔薇園)』などの名作を書きあげました。
本作にはサーディーの詩の一辺が流麗なナスタリク体をもって添えられており、作品をより文学的なものへと昇華させています。
ちなみにナスタリク体とはアラビア・ペルシャ書道に用いられる書体の一つで、14世紀後半にイランの書道家ミール・タブリージーにより考案されたもの。
その美しさから「文字の花嫁」とよばれ、イラン以東で好んで使用されています。
ボーダーはアクバル・メヒディーがよく用いるカシ・カリ(寄木細工)の文様。
再下端中央に「バフテ(織り) イラン―イスファハン メヒディー」のサインが織り込まれています。

アクバル・メヒディーの作品

アクバル・メヒディーのものとしては珍しいモラバ(正方形)の作品。
庭園文様の絨毯ですが、斜めに分割されたフィールドに彼ならではの個性が現れています。
大胆に分割されたグリッドの中には、それとは対照的に花々や鳥たちが繊細な描写によって織り出され、絶妙なバランスをもって見る者を惹きつけます。
回廊となるボーダーにはフィールドと同じテイストの花々や鳥たちが。
溝の部分には細やかなカシ・カリの文様が配されています。
アーキテクチャルなデザインを得意とするアクバル・メヒディーのセンスが開花した一枚といえるでしょう。
再下端中央に「バフテ(織り) イラン―イスファハン メヒディー」のサインがあります。

アクバル・メヒディーの作品

上の作品同様、アーキテクチャルなデザインを得意とするアクバル・メヒディーのセンスが盛り込まれた一枚。
こちらも庭園文様の作品ですが、より建築的要素の強いものに仕上がっています。
メダリオンとコーナーにはイスラム建築に見られる幾何学的な装飾を文様として採用し、更に陰影をつけることによりそれらを立体的に表現しています。
一方でフィールドに織り出された花々や鳥たちには西洋絵画の要素を採り入れ、硬軟織り交ぜることでメリハリの利いたデザインを構築。
この東西アートの融合こそは彼の作品の真髄といえるでしょう。
1平方メートル中、約121万ノットの緻密さをもって織りあげられた逸品です。
最下端中央に「イラン-イスファハン-メヒディー」のペルシャ文字と英文字のサイン入り。

【アクバル・メヒディーの解説】を見る

 

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