2020/09/08
品番 | 191007 |
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寸法 | 80×120(cm) ※フリンジを含まず |
厚み | 約0.7cm |
結び | ペルシャ結び 約49万ノット |
工房 | ― |
定価 | 税込 ¥308,000(本体 ¥280,000) |
イランでは「ヘシュティ」とよばれるパネル文様の作品。
ヘシュティはヘシュト=日干煉瓦に由来する文様で、ペルシャ式庭園の平面図をデザインしたものといわれています。
もとはイスファハン近郊に暮らすバクチアリ部族連合が用いてきたデザインですが、1970年代にクムの絨毯作家であるババイとモハンマディがこれを採用し、以来クム絨毯を代表する文様の一つになりました。
本品にはきわめて良質なコルク・ウールがパイルに使用されており、一部には絹糸も使用されています。
銘こそありませんが緻密な織りによる完成度の高さから、管理の行き届いた工房で製作されたものであることは間違いないでしょう。
クムはもともとウール絨毯の産地でしたが、1960年代になるとシルク絨毯が製作され始め、80年代には作品のほとんどがシルク絨毯となりました。
今日クム産のウール絨毯はほとんど製作されておらず、「クム・ウール」として流通しているものの大半は70年代に製作された古いデザインの作品。
新作のクム・ウールは希少です。