2018/10/15
ゴルガンはイラン北部、ゴレスタン州の州都で、人口約25万人。
かつてはアスタラバードと呼ばれていましたが、地震による被害を受け1937年にゴルガンに改称されました。
カスピ海沿岸に位置するこの町は、綿花、米、タバコの産地として知られています。
町の歴史は古く、ササン朝の時代にはヒュルカニアと呼ばれ、紀元前1000年頃には人が住んでいたと言われ、ズィヤール朝期には中心となりました
カジャール朝発祥の地として知られますが、19世紀にはトルクメンの侵入に悩まされました。
ロシア革命以降、イスラム教スンニ派を信仰するトルクメンンの多くがイラン領内に移住し、現在もゴルガンにはトルクメンのヨムート族が多く暮らしています。
ゴルガンで産出される絨毯はヨムート族が製作する典型的なトルクメン絨毯で、カスピ海沿岸で産する絹を縦糸に使用した作品も見かけます。
最近ではカシュガイが製作するギャッベ風の絨毯も製作されるようになりました。