ペルシャ絨毯産地107【ラバー】|ペルシャ絨毯専門店フルーリア東京

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イラン中南部ケルマン州、ラバー郡の郡都で人口約25,000人。

ルート砂漠の端に位置するこの町は、かつてケルマン地方で産出される絨毯の最高級品を製作することで有名でした。

ラバーにおける絨毯製作はケルマン同様19世紀末に始まります。

当時ラバーにおける絨毯製作を取り仕切っていたのはアッバス・ハーン・ナヒー(ヤーバル)という人物であったと言われます。

アッバス・ハーン・ナヒー

20世紀初頭にはケルマンの絨毯作家アリー・ケルマニやモハンマド・イブン・ジャーファル(のちにモハンマド・アルジュマンドと改名)らの注文を受け、ラバーはケルマン絨毯の最高級品を産出する町として知られるようになりました。

アリー・ケルマニの作品(下絵はハサン・ハーン・シャーロキ)

しかし、第二次世界大戦の頃から徐々に品質が低下。

とりわけイラン革命以降は主要な輸出先であった米国との取引がなくなったこともあり、かつてのような逸品はほとんど製作されなくなりました。

今日ラバーの名はアラク地方の「サルーク」同様、品質を表す名称として使われており、その生産は、むしろラフサンジャンやマハンが主流になっています。

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