2019/07/20
最近、中古のペルシャ絨毯の「買取」を掲げる店が増えていますが、買取られた絨毯は一体どうなるのでしょうか?
結論から言えば、買取業者がリサイクルショップの場合、店頭にて販売するかネットオークションに出品することが多いようです。
リサイクルショップですから商品はもちろん「中古」として販売される訳ですが、いかんせんペルシャ絨毯については素人なため、説明には間違いが多いのが実際。
また、ダブル・ノットのパキスタン絨毯やインド絨毯、中国絨毯などとの見分けがつかない業者もいるようで、そうした品々もペルシャ絨毯として販売されているのを目にすることがあります。
とはいえ「安ければそれでもよい」と考える消費者もいるのは事実ですから、許される範囲内なのかもしれません。
問題なのは、買取業者がペルシャ絨毯店の場合。
もちろん、すべてではありませんが、中には買取った中古の絨毯をクリーニング・染抜きしたり、フリンジやエッジを再生したりして「新品」として販売しているところがあります。
また、傷みが激しく店頭では売物にならないような絨毯を「アンティーク」「オールド」と称して販売する業者もいたりで、ネットオークションにはそうした品々が氾濫しているのは、ペルシャ絨毯についてある程度の知識をお持ちな方ならご承知でしょう。
ちなみに、アンティークとは「制作あるいは製作されてから100年以上を経た美術的もしくは工芸的な価値を有する品で、なおかつコレクションの対象となり得るもの」を言います。
制作(製作)されてから100年が経過した品のすべてがアンティークになる訳ではありませんので、ご注意ください。
なお「高価買取」の広告を見て持ち込んだとしても、買取価格はご自身が考えるほどにはまずなりませんから、あまり期待しない方がよいです。