アッバス・ゴリー・サーベルの作品|ペルシャ絨毯専門店フルーリア東京

アッバス・ゴリー・サーベルの作品

アブドルハミド・サナートネガルのデザインを、アモグリ譲りの緻密な織りを用いて形にした一枚。
サナートネガルは英国から取り寄せたサファヴィー朝期のペルシャ絨毯の図録を参考にしており、本作にはアルデビル絨毯の影響が色濃く認められます。
アルデビル絨毯は1539/40年にマクスド・カシャーニという人物によって製作されたもので、16葉のオジーブを外周に配したメダリオンと、更にそれを4等分したコーナーを持つのが特徴です。
アルデビルのシェイフ・サフィ廟に納められていたことからアルデビル絨毯とよばれ、その文様はシェイフ・サフィ文様と名付けられました。
ベースとなっている暗めの赤色はコチニール貝殻虫から得られたもので、マシャド絨毯特有の色。
上方の外ガード中央にサーベルのサインが織り込まれています。

アッバス・ゴリー・サーベルの作品

サーベルの作品に限らずマシャドで産出される絨毯には暗めの色調を用いたものが多いのですが、本作は生成りをベースにした明るい色調で製作されています。
イランではアフシャンとよばれる総文様の作品で、細やかさ無比なるそのデザインは上の作品同様、アブドルハミド・サナートネガルによるもの。
アフシャンはとりわけヨーロッパで人気の高いデザインで、それゆえ同じくヨーロッパ人が好む暗めの色調とともに用いられることが多くありました。
得てして静かな印象になりがちなデザインですが、ボーダーに躍動感あるペイズリー文様を配することにより、うまくバランスを保っています。
本作にも上方の外ガード中央にサーベルのサインが織り込まれています。

【アッバス・ゴリー・サーベルの解説】を見る

 

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